理事紹介

会長

国立研究開発法人 土木研究所 前理事長

西川 和廣

 

2018年に設立されたレーザー施工研究会は、インフラ鋼構造物の長寿命化実現の切り札として期待される、

レーザー塗膜除去装置の現場実装に向け、レーザー施工に関する安全ガイドラインや施工資格講習および

資格認定など、必要な環境を着々と整えてきました。機器についても、連続波レーザーを用いる

CoolLaserが大出力を実現した結果、現場導入に必要な品質レベルを獲得し、1号機が納品されるなど、いよいよ実力を発揮する段階に来ています。

開発段階から実用段階へと踏み込んだレーザー施工技術が、広く現場で活用されるよう、サポートしていきたいと考えています。


副会長

光産業創成大学院大学 光エネルギー分野 教授

藤田 和久

 

光技術の社会実装に取り組む光産業創成大学院大学は,2005年の開学以来,学生のみなさんとともにその実践を浜松から進めています。本例はまさにその実例です。学生さんと教員二人でゼロからはじめた開発技術が花開き,今,多くの皆様に使っていただきつつあります。技術を育てるには仕掛けが必要であるように,事業,産業を育てるにも仕掛けが必要です。会員の皆様とともに生み出す「標準」が多くの皆様にとっての仕掛けとなり,世界の皆様に喜んでいただけるよう,皆様と共に前に進みたいと思います。


専門家理事

法政大学 名誉教授

森 猛

 

レーザーを用いた表面処理は、これまで比較的小さな製品を対象として室内で行われてきました。この技術を、現在問題となっている鋼橋などの社会基盤構造物の長寿命化技術として、普及・発展させることを目的として当研究会は設立されました。この目的を達成するために必要となるレーザー表面処理に関する知識・技術の整理や課題の解決に、鋼橋の専門家の一人として会員の方々とともに取り組む機会に恵まれたことを光栄に思います。


独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所
機械システム安全研究グループ 部長

清水 尚憲

 

近年様々な新しい技術が労働現場に導入されており、レーザー施工技術もその一つです。新しい技術導入には、利便性とともに安全性確保のための事前検討を十分行うことが重要となります。そこで、本研究会では、製品開発時、または施行時において、潜在するリスクの同定を行い適切にリスクを低減・移転することとともに、全てのステークフォルダーによる残留リスク情報の共有化を目指します。


九州大学大学院 工学研究院社会基盤部門 教授

貝沼 重信

 

レーザー表面処理技術を従来技術であるブラストやウォータジェットなどと組み合わせて活用することで、防食皮膜の耐久性を左右する鋼素地調整品質の飛躍的向上とコスト縮減の実現に貢献したいと思います。


福井大学 工学系部門 建築建設工学講座 准教授
鈴木 啓悟

鋼構造物の素地調整は、維持管理において重要なポイントです。

適切な素地調整は耐腐食性を確保するための第一歩であり、特に塩化物を含む表面不純物の除去に効果的なレーザー施工技術が有効な手法になり得ます。本技術の効果、特徴を明らかにし、鋼構造物の長寿命化に貢献したいと思います。


理事

株式会社トヨコー 代表取締役CEO

豊澤 一晃

 

高出力レーザーを建設向け工事用途としてゼロベースから開発スタートし、早10数年が経ちました。光の分野、建設分野の2つの分野をまたぐ取り組みによって、新たな価値や可能性が期待されております。待ったなしの社会インフラの老朽化対策に向けて、いよいよ適用シーンが温まって来ましたので、本格的な社会実装に向けて、皆様と一緒に取り組んで行きたいと思います。 

工事会社としてのバックグラウンドを持ち合わせた装置メーカとして、レーザー施工研究会をより一層盛り上げていきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。


第一カッター興業株式会社 会長

髙橋 正光

 

レーザーを加工設備から現場施工に導入する画期的な取組みは、老朽化対策が喫緊の課題である社会インフラにとって、待ち望んでいる夢のある技術だと確信しています。

その夢のある技術が安全性を担保された上で、確立された工法を身につけた多くの施工者が世界の現場で活躍し社会へ貢献できるよう、実際に施工を行う専門工事会社の立場として、安全と施工人材の育成に対して取組んでまいります。


山本光学株式会社 代表取締役社長

山本 直之

 

弊社は、1911年の創業以来「眼を護る」眼鏡製品を開発してきました。光をコントロールする技術を基に常に新しいマーケットニーズに応える製品を開発してまいりました。今では広く産業・スポーツ&レジャー・生活の分野で長年にわたって蓄積された技術と製品開発力で、 多様な眼鏡、レンズを世界に送り出しています。

 

特にレーザー光の安全対策については、眼鏡だけでなく、周辺環境対策品や光環境検知サービスなど様々なソリューションを提案しております。


中日本高速技術マーケティング株式会社 技師長

上東 泰

 

日本道路公団に入社以来,一貫して高速道路の橋梁に関する計画,設計,施工および既設橋の診断から対策に至る行程と,その研究・開発に携わってきました。

本レーザー施工技術についても,開発の初期段階に携わる機会がありましたが,現況の技術レベルは当時と比べ覚醒の感があり,実務に適用可能なものと考えています。今までの関係者の皆様のご努力に感謝申し上げるとともに,如何にしてインフラの長寿命化に寄与できるかを考え,会員の皆様とともに実行して参る所存です。


株式会社横河ブリッジ 執行役員 技術総括

水口 和之

 

政府の2050年カーボンニュートラル(CN)宣言を受けて、色々な分野でCNに関する研究・技術開発が進んでいます。一方、土木(特に鋼構造)の分野では他産業に比べてCNを実現するための画期的な技術がなかなか表れておりません。「レーザーで錆を除去する」という技術は、鋼構造の分野では本当に画期的で斬新な技術であり、CNとともに廃棄物の減少や作業の省力化が一度に実現可能だと期待しています。
今後は本格的な橋梁メンテナンスの現場導入に向け、理事としてお役に立ちたいと思います。

鈴与建設株式会社 土木営業部 部長

渡辺 正明

 

本研究会活動に参画させていただく機会を頂戴し光栄に存じます。レーザーを活用した技術はこれからの循環型社会の形成に大きく貢献できるポテンシャルを秘めていると考えております。一方で工法を広く普及させていくためには安全性・品質の担保、技術レベルの維持・向上が必須であります。このため、工法の開発段階からこのような活動を行うことは大変に意義があることと活動方針に賛同しております。総合建設会社の視点・知見を活かし、事務局として微力ながら尽力していく所存です。


監事

鈴木一貴公認会計士事務所代表 公認会計士・税理士

鈴木 一貴

 

「レーザーで錆を取る技術を用いてインフラ等の老朽化という社会的問題に対処する」、まさに画期的な取組であり、このような社会的意義のある活動に監事をして参画させていただく機会を頂け、心から光栄に思っております。微力ではございますが、公認会計士・税理士としてのこれまでの経験・知見を活かし、当法人の活動に少しでもお役に立てればと思っております。


事務総長

株式会社トヨコー 取締役 COO

鈴木 紀行

 

今後ますます注目される、持続可能なインフラメンテナンスの実現に対し、

レーザー技術の導入が様々な形で貢献できると考えます。
不要な産業廃棄物を作らないという環境に配慮したメンテナンスの実現、そして働く作業環境の改善、

カーボンニュートラルの実現を目指して、このレーザー施工研究会の取り組みを国内外に展開していければと思います。